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言語サービス プロバイダーの評価: 提案依頼書のプロセスを効果的に管理し、最適なパートナーを見つける方法

効果的な採用評価基準を通じて提案依頼書を最大限に活用し、自社のニーズに対応できる言語サービス プロバイダーを見つけるために早期段階で問うべき事柄

言語サービス プロバイダー (LSP) の選定はだれにとっても難しい課題ですが、特にローカリゼーションに関する専門知識を持たない調達担当者にとっては、適切なベンダーの選定は困難な課題です。

当社のローカリゼーション サービスのバイヤー向けガイドでは、優れたパートナーシップを築くための 10 ステップを説明しています。選定のプロセスを始めるにあたって、お読みになることをお勧めします。企業の調達部門は効果の高い提案依頼書 (RFP) を作成する責任を負うため、LSP を評価する際は入念なアプローチが必要になります。

ローカリゼーション ベンダーへの提案依頼書に関するプロセス管理の複雑性は過小評価されがちですが、理想的なパートナーを見つけるための適切な評価基準を定める上で、調達部門には多大な努力とさまざまな要素の検討が求められます。そこで本記事では、LSP ベンダーの評価プロセスにおけるこうした課題を克服する上で役立つヒントをご紹介します。

提案依頼書をよりシンプルに作成したい方、世界各地で勤務する自社従業員のニーズに応える最適な LSP を選定したい方は、目標達成のためのアドバイスをぜひご一読ください。

言語サービスのための提案依頼書のプロセスを開始するタイミングとして一般的なのはいつですか。

多くの場合、調達担当者はコスト削減やより適格なベンダーの確保を目的として提案依頼書のプロセスを開始します。

提案依頼書は検討するベンダーの数を絞り込む上で有効であり、コスト削減にもつながります。合併や買収後にベンダーを一本化することもよくあります。また、既存のベンダーに満足できないので質の高いパートナーを新たに見つけてほしいといった声が他の部門から上がった場合などもあります。

いずれにしても、言語サービスには専門的な技術と豊富な経験が必要であることを考慮しなければなりません。ローカリゼーションは複雑なタスクです。翻訳者にとって翻訳作業はすべて同じではなく、文化的な違いにも対応する必要があります。こうしたさまざまな要素が介在するため、ベンダーに高品質の成果物を提供する能力があるかどうかを評価することは簡単ではありません。

効果的な提案依頼書を作成してベンダーの能力を正確に評価するためには、傾向を見極めて自社のビジネス ニーズを正確かつ効果的に盛り込む必要があります。

 

効果的な提案依頼書を作成するにはどうすればよいですか。

提案依頼書の作成は大変そうに思えるかもしれませんが、適切な支援があればその負荷を大幅に軽減できます。ライオンブリッジをはじめとする一部の LSP は、プロセスの初期段階から専門的な助言を提供します。LSP は豊富な経験を活かして、ビジネスの課題を特定するための調査、社内ニーズの評価、全部門における各自固有の要件を満たす最適なサービスの特定といった支援を行います。

部門ごとのニーズを細かく把握し、それらのニーズに適したローカリゼーション サービスを特定することは、調達部門にとって不可能ではないとしても非常に困難な作業ですが、経験豊富な LSP であればそのための支援も可能です。

たとえば、言語サービスの最適な利用方法を特定する上で、法務や人事、マーケティングといった部門ごとの固有のニーズを評価したり、製品チームのニーズを特定したりといった支援を提供できます。こういった言語サービスには、マーケティング コンテンツのローカリゼーション、コンプライアンス関連の取り組みを支援するためのローカリゼーション、動画および音声のローカリゼーション、またはリアルタイム通訳 (電話通訳を含む) などがあります。

また、LSP によっては、選定対象の複数の LSP を比較してその違いを見極めることができるように、提案依頼書に記載すべき内容についてアドバイスを提供できる場合もあります。

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提案依頼書ではどのような評価基準を採用するべきですか。

提案依頼書の作成方法には特に決まりはなく、ベンダーへの質問事項はそれぞれの企業の目標によって大きく変わるため、本記事では個別の要素に関する詳しい説明は行いません。

とはいえ、多くの提案依頼書で効果を発揮する共通した評価基準もあります。たとえば、高品質の成果物を費用対効果の高い方法で提供する能力、機械翻訳に関する専門知識、データ セキュリティおよびプライバシーに関するポリシー、企業の社会的責任 (CSR) に関する取り組みなどが挙げられます。

価値

サービスがもたらす価値とそのコストは調達部門にとって重要な基準です。調達部門は各サービスの最終的なコストについて日ごろから厳しくチェックしますが、LSP の評価においては同様の方法でコスト全体を正確に把握することはできません。料金は魅力的であるものの、企業データの安全性の確保が不十分であったり、適切な品質レベルを満たせなかったりする LSP のサービスを利用し続けなければならなかったとしたらどうでしょうか。会社としてそのサービスに満足することは決してないでしょう。他社よりも飛び抜けて低い料金を提示するベンダーの場合は、その理由を十分に調べましょう。また、サービスの価値を評価するにあたっては、コスト以外の要素にも着目してください。

機械翻訳に関する専門知識

機械翻訳 (MT) サービスの需要が高まる中で、企業の調達部門は、今後ますますベンダー各社が提供する MT サービスの内容を詳しく比較する必要性に迫られるでしょう。

増え続けるローカリゼーション需要に対応するために、MT を活用する企業が急増しています。COVID-19 のパンデミックによるデジタル化の加速も、コンテンツ制作と翻訳に関するニーズが激増するきっかけとなりました。

MT は費用対効果が非常に高く、従来の常識を覆す膨大な量のコンテンツを短期間でローカライズできる優れた技術ですが、MT が翻訳者に完全に取って代わることはありません。

MT への過度な依存に伴うリスクに注意し、それを踏まえて LSP のソリューションを評価しましょう。

MT を利用した優れたアプローチとして、カスタマイズを通じて MT と翻訳者による翻訳を組み合わせる方法があります。当社ライオンブリッジなど実績のある経験豊富な LSP ならば、個々のユースケースに適した品質レベルを維持しながら、MT がもたらすコスト削減効果を最大限に得るために、バランスの取れた MT の利用に関するアドバイスを提供できます。

MT の利用を検討する場合は、対象の LSP が、コンテンツの種類と言語ペアに基づいて最適な MT を選ぶ「ベスト オブ ブリード MT のアプローチ」を採用しているかどうかを調査することをお勧めします。このアプローチは MT 導入に際して最も柔軟性に優れた手法であり、MT から得られる翻訳の品質を高めつつ、コストを抑えることができます。

最後に、対象の LSP が御社のデータを使用して MT エンジンをトレーニングできるかどうかを確認してください。これは、複数のチャネルにわたって一貫したブランド ボイスを維持できるかどうかにかかわります。

経験豊富な LSP であれば、成功につながる MT 戦略策定の支援を通じて、御社が新しいテクノロジーに俊敏に対応できるようにサポートできるはずです。

データ セキュリティおよびプライバシー

選定対象の LSP パートナーが、その顧客のデータと機密情報を保護するためにどのような施策を講じているかを調べましょう。提案依頼書作成の初期段階ではデータ セキュリティプライバシーを考慮することは少ないかもしれませんが、これらの要素を軽視してはなりません。LSP パートナーにデータ侵害事案が発生した場合、またはプライバシー関連の法律への違反があった場合、御社にも甚大な影響が及ぶ可能性があります。

機密保持契約 (NDA) の締結はあらゆる業界で標準的慣行となっています。選定対象の LSP がデータ保護とプライバシー確保のためにどのような施策を講じているかを詳しく調査してください。

調査にあたっては、次のような質問が有効です。

  • 当社のデータは転送時および保管時に暗号化されますか。
  • 御社 (LSP) には、文書化された承認済みの公開セキュリティ ポリシーはありますか。
  • 御社 (LSP) はどのようなセキュリティ認証を受けていますか。
  • 個人データを関連規則に従って EU から第三国 (米国など) に移転するにあたって、御社 (LSP) ではどのような仕組みを採用していますか。
  • 御社 (LSP) ではプライバシー保護プログラムを実施していますか。
  • 御社 (LSP) では組織内にデータ保護責任者 (DPO)、またはそれと同等の役職を設けていますか。

こういった質問の回答から、当該の LSP がデータ保護とプライバシー確保に適切に取り組んでいるかどうかを判断できるため、LSP の選定において役立ちます。

企業の社会的責任

御社は企業の社会的責任 (CSR) をどの程度重視していますか。社会的責任を重視しているのであれば、御社が提携する LSP が社会貢献のための活動を推進しているかどうかを確認しましょう。

今日では、多くの企業の調達部門が多様性、平等性、包括性 (DEI) やサステナビリティを促進するための取り組みについて、EcoVadis レーティングなどのサードパーティ チャネルに基づく情報の提供を LSP に求めるようになっています。

ライオンブリッジでは、当社がビジネスのあらゆる面において当社の理念に沿った行動と事業運営を徹底することを、当社の DEI 戦略とサステナビリティ戦略に明記しています。また当社は、社会、環境、ガバナンスの目標達成を積極的に支援するパートナーを求める企業にとって最適なサプライヤーとなるべく、さらに日々の努力を続けています。

ますます多くの企業が良き企業市民となるための活動に取り組むようになっている中で、LSP は、各企業が自社の取り組みについて組織内外に情報を発信する上でも強力なパートナーとなりつつあります。

具体的な例として、当社が 2 社のお客様のサステナビリティ レポートを世界各国の言語に翻訳した事例をぜひお読みください。このような情報の発信は、企業市民としての正しい行動のみにとどまらず、それを通じて世界中の顧客とのつながりを強化し、活動への投資による効果を確保する上でも有効であるため非常に重要です。

Swirls and circles illuminate a black background

ライオンブリッジが信頼パートナーとして選ばれる理由

当社は長年にわたり、多くのグローバル企業のお客様から信頼のローカリゼーション パートナーとしてお選びいただいています。

当社は、翻訳・ローカリゼーション サービス業界における 25 年以上の経験と実績から得た豊富な専門知識を活かし、提案依頼書の計画段階や組織内の各部門における課題の把握に関するサポートだけでなく、お客様のニーズを取り入れた提案依頼書の作成、お客様に最適な LSP パートナーの選定をお手伝いいたします。

当社と当社の社員は、常に業界をリードし、飛躍的な成長を遂げているという当社の実績を誇りとしています。そして、この実績を支えているのは、革新的な最新テクノロジーを最大限に活用するという当社とその社員の力です。たとえば、AI を活用したローカリゼーション プラットフォームである Lionbridge Lainguage Cloud™ は、コンテンツ制作プロセスの自動化を通じて、より多くのコンテンツをより短期間で、より多くの言語に、より高品質にローカライズするためのソリューションです。また当社は、当社の機械翻訳トラッカーを通じて主要な各種 MT エンジンの翻訳品質を長期にわたって評価しています。さらに、MT 戦略を通じてコスト削減を目指すお客様に対しても有益なインサイトを提供しています。

ローカリゼーション コストの削減に向けて最新テクノロジーの導入を目指しながら、セキュリティおよびプライバシーに関する要件にも対応し、次世代のための CSR にも優先的に取り組みたいとお考えなら、ぜひ当社との提携をご検討ください。

 

お問い合わせ

LSP を適切に評価するための効果的な提案依頼書の作成や、プロによる言語サービスにご興味があれば、ぜひ当社までお問い合わせください。

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AUTHOR、CONTRIBUTOR
オリヴィエ オンフレー、ジャネット マンデル
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